ほっじぽっじすてーしょん

広く浅い、多趣味野郎の時事録

片隅で感想文15『FURY』

こんにちは。

永遠に中二病わさびです。

 

今回は久しぶりに映画の感想文を書いてみたいと思います。

映画の感想文を書くのは虐殺器官の記事以来になりますが、あの時は小説と併せた記事にしたので映画単品を扱うのは今回が初めてです。

 

……他に書くことも思いつかないので、早速本題!(雑

 

FURY

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fury-movie.jp

というわけで、今回感想文を書くのは映画『FURY』です。

公開は2014年。

あのブラッド・ピットが出演しているということもあり、当時話題になった一作。

戦車好きの友人の勧めもあり、是非観たいと思っていた作品なのですが、この度ようやく鑑賞することが出来ました!(ありがとう、Amaz●n Prime……)

 

率直な感想ですが、

面白かったです

 

ただ、観る人によっては凄く微妙な評価になる作品かもしれません。

今回はそこらへんも掘り下げていきましょう。

 

ではいつも通りあらすじから。

 

舞台は第二次世界大戦、激戦が繰り広げられるドイツ。

最前線に配属された新兵、ノーマン(ローガン・ラーマン)はウォーダディ(ブラッド・ピット)率いる歴戦の戦車、FURY号の副操縦士に任命される。

熾烈を極める戦場、荒くれ者揃いの搭乗員たち。

新兵であるがゆえの未熟さと、戦場の現実が引き起こす摩擦に苦しみながら、ローマンはFURY号と共に戦場を駆け抜けていく。

 

といった感じ。

言うまでもありませんが、ジャンルは戦争モノ。尺は2時間10分くらいです。

 

戦車

なんといっても本作の見どころはコレ。

 

戦車が凄い。

 

CGじゃありません。実物を使用しています

作中で登場する超有名ドイツ戦車Tigerに関しては、現存する車両の中でも唯一動作可能な個体を博物館から借り受けて使用するという気合の入りっぷり。

 

泥濘を力強く踏みしめる履帯。

放たれる8.8cm砲の恐怖。

戦闘中、車内で飛び交う怒号。

 

もちろん、『戦車戦の様子を徹底してリアルに描いているのか?』といえば、そんなことは無いでしょう。ミリタリーに詳しいわけではありませんが、そんな私でも「いやいや、こんな事にはならねぇだろ」と突っ込みたくなるシーンはいくつかありました。

 しかし、それで本作の魅力が損なわれることはありません。

 

劇中で繰り広げられる、泥臭い人間味に溢れた戦車戦。

 

本作が実物を利用してまでリアルを追求したかったのはコレだと思います。

どうしても『戦車』と聞くと無機質な兵器としてのイメージが付きまといます。

しかし、『実際はそこに搭乗している人間が居て、彼らにもドラマがあって、戦場という過酷な環境下でも戦い抜いていたのだ』という至極当たり前のことをこの作品は突き詰めて描きたかったのではないでしょうか。

 

『血の通った戦車という存在』

 

これが本作のテーマであると私は感じました。

 

新兵という視点

これも良かった点です。

あらすじでも書いたように、本作には新兵のノーマンが登場します。

ノーマンは新兵なので、当然戦場の過酷さも、戦車のことも分かりません。

すなわち、鑑賞する側と同じく『戦争の現実を知らない存在』になっているわけです。

こういった『鑑賞側に合わせた視点を持つ登場人物』は観ていて非常に感情移入がしやすい。

 

他の作品で例えると、

 

・無法地帯のロアナプラに紛れ込んだ一般人のロック

・人違いから秘密結社の一員になってしまったレオナルド

・理由もわからないままエヴァンゲリオンに乗ることになってしまったシンジ

 

漫画・アニメに偏った例になってしまいましたが、パッと思いつくだけでも該当する作品がゴロゴロ出てくるくらい鉄板の手法です。感情移入という要素を強めるにはこれ以上ないほどに有効な手法ではないでしょうか。

 

何を伝えたい映画なのか

先ほども書きましたが、私は本作を『血の通った戦車を描いた物語として受け取りました。

その結果「これは良い作品だ」という評価に至ったわけです。

しかし、これを『戦場で生き抜く人間の物語』と捉えた場合、正直言って満足のいく作品だとは思えません。

このあたりが感想文冒頭で「人によっては凄く微妙な評価になる」と書いた理由です。

 

なんというか、本作は登場人物個人の掘り下げが基本的にあまい

作中で描かれているのはあくまで戦時下における言動だけであり、各登場人物がどのような背景を持って戦場に立っているのかがわからないのです。

あくまで『人間の物語』を描くのであれば、人生の1ページである『戦争』だけを描き、その他のページを蔑ろにするわけにはいかないでしょう。

最低限主人公格(ノーマンかウォーダディ)の掘り下げが行われていれば納得がいくかもしれませんが、そういった描写もありませんでした。

 

昔、国語の教諭が言っていた「物語とは何者かが何かになる話である」という言葉を思い出します。

 

物語とは無力な少年がヒーローになる話であり

物語とは病弱な少女が病を克服する話であり

物語とは男が虎になる話である......と。

 

そういった観点で観ても、この作品は『人間の物語』とは到底言えない終わり方で幕を閉じます。

……まあ、そんな終わり方をしたからこそ、私は「これは戦車の物語だ」という結論に至ったわけですが。(タイトルもFURYですし)

 

『本作は何を伝えようとした映画なのか』

 

これを鑑賞者がどう受け取るかで評価がガラッと変わる。

そんな作品だと思いました。

 

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以上、映画『FURY』の感想文でした。

とりあえず

 

戦車が好きだ!

ミリタリーが好きだ!

ガルパンが好きだ!(?

 

という方には是非とも観ていただきたい作品です。

そして、その『好きの対象』がどれだけ凄惨で恐ろしい背景をもったモノなのかということをもう一度再確認してください。

きっと、今までより更に深く、更に真摯に、更に楽しい視点で戦車と物語を味わえるようになるはずです。

 

これほどまでに凄惨な戦争に使われていたものがスポーツとして描かれたり、プラモデルになったりしているのはこのうえない平和の証だと思います。

平和な世の中だから戦車道は成り立ち、誰もが笑顔で戦車について知ることが出来る。

それらは決して悲観すべきことではないはずです。

 

……つまり何が言いたいのかというと、ガルパンは良いぞ

 

なんだか蛇足になった気がしますが、今回はこの辺りで(笑)

Amaz●n Primeのおかげで映画が視聴し放題だったので、次回も映画の感想文の予定。

 

題材はキアヌ・リーヴス主演コンスタンティン(鑑賞済み)

 

期待せずに待て!(弱気)

ではでは。

 

ー最後まで読んで頂き、ありがとうございましたー

 

@FURY二週目を鑑賞者しながら  わさび