ほっじぽっじすてーしょん

広く浅い、多趣味野郎の時事録

片隅で感想文12『いなくなれ、群青』

はい、三日続けてこんにちわ。

挨拶の言葉すら満足に思い浮かばないわさびです。

 

まあ、別にいいか……

 

えー、思い付きで『半日下道300kmソロツーリング』をしてきたため、

 

非常に疲れています!

 

大体7時間の行程だったのですが、昼飯兼おやつを食べるためにコンビニに数分立ち寄った以外、ずっと走りっぱなし。

去年、同じようなツーリングコースで走った時はちょこちょこ停車し、休憩がてら写真を撮ったりもしたのですが……

 

今回はそれも無し!!

 

「何故俺は目的もなく走っているのか」とか、なんだか哲学じみたことを考えながら、一人で黙々と走り続けたわけです。

 

つまり、何が言いたいのかというと

疲れているので記事の内容がいつも以上にグダグダになっても仕方ないよね!

記事更新頑張りマス☆

 

では、早速いってみましょー!!

 

いなくなれ、群青

 

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というわけで、予定通り今日は

 

『いなくなれ、群青』

 

の感想文を書いてみたいと思います。

作者は……今気付いたんですが、今期アニメのサクラダリセットと同じ河野裕先生です。

図らずも流行に乗る形になった……のでしょうか?(笑)

第8回大学読書人大賞受賞読書メーター読みたい本ランキング1位など貫禄は十分。

『階段島シリーズ』と題し、シリーズ作が現在までに4冊刊行されています。

ちなみに……次巻『その白さえ嘘だとしても』の発売当時に、本作と合わせて2冊一緒に購入した記憶があるので、積読状態の作品としては中々の熟成具合。

 

こいつはくせぇ―っ!!熟成された積読臭がプンプンするぜぇーッ!!

 

……言ってみたかっただけ。

はい、あらすじ

 

 捨てられた人々の島、階段島。

いつ、どうやって、なぜこの島に来たのか、知る者は誰もいない。

大きな事件もなく、穏やかな停滞に満たされたこの島で暮らす主人公・七草

ある日、幼馴染の真辺由宇と再会を果たす。

 

『この物語はどうしようもなく、彼女と出会った時から始まる』

 

どこまでも純粋で真っ直ぐな少女は、島からの脱出を目指し、『階段島』の謎を追う。

その果てに、残酷な真実が待ち受けているとも知らずに……

 

といった感じでしょうか。

 

ジャンルは帯通りに受け取るならば『青春ミステリ』

ただ、これをそのまま受け取っていいものか、少しばかり疑問が残る作品でもあります。

 

 

これ、どういうスタンスで読めばいいの?

読んでいる最中、コレを掴むのにだいぶ手間取ったように思います。

なんというか、どの程度ファンタジー要素が有りなのか掴みにくい

今作(シリーズ?)で重要なポイントなのですが、階段島は魔女が支配しています

 

そう、魔女です。

 

凄くファンタジーな単語が出てきたわけだし、ファンタジー要素有なのか!?というとそんなこともなく、作中で描写される世界観は基本的に現実世界に準拠しています。(要するに、魔法だとか不思議エネルギーだとかそういったものが『無さそう』)

 

「だからなに?」

 

と言われてしまうかもしれませんが、この『考える前提となる要素』が曖昧な作品を『ミステリ』としてカテゴライズしてしまっていいのかなぁ……というのが正直な感想です。

『現実に則った推理をした結果、真実はファンタジーだった!』

では釈然としませんよね。

 

こればかりは勝手な言い方かもしれませんが、私は『ミステリ』というジャンルは『読者vs作者の推理ゲーム』だと思っています。

 

読者は作者が配置したヒントから情報を読み取り、事件の全貌を解き明かしたら勝ち。

作者はあらゆるテクニックを用いて読者を翻弄し、事件の全貌を解かせなければ勝ち。

 

『勝ち』というのはあくまで説明上のものです。

実際は勝ち負けなんて無粋なものはありませんが、ゲームである以上そこにはルールが存在します。

例えば、『結末を導くために必須のヒントを提示しない』なんてことをされてしまえば、読者は絶対にゲームに勝てなくなってしまいますよね。

仮に『読者があらかじめ事件の全貌を知っている(ネタバレしている)』なんてことになったら、そもそもゲームにもなりません。作者が用意した技巧も台無しです。

 

お互いがフェアであるからこそ、ミステリは成立する。

 

これが、私という無知無知糞ド素人の持論です。

そうして『本作がフェアであるか?』と考えた時、少しばかり首を傾げたくなってしまったのです。それは何故か?

 

前述の通り、『考える前提となる要素』が曖昧だからです。

 

先程のゲームの例に当てはめるならば、

 

『作者が提示したカードの真偽が不明』

 

ゲームの大前提が崩壊しているのです。

もちろん、『多数のカードを組み合わせることで、それぞれのカードの真偽が確定する』というテクニックもあるでしょう。ですが本作ではそういった技巧も見受けられませんでした。(あくまでド素人が読んだ範囲では、ですが)

結局、私がこの作品を読む際の視点の置き方を理解したのはほぼ結末部分でした。言うなれば

 

『ゲームが終了してからプレイ方法が分かった』

 

という感じ。逆を言えば、

 

「本作でプレイ方法が分かったので次作以降はもっとフェアな状態で読める!」

 

という事かも?

 

……カテゴライズの話だけでかなり尺を割いてしまいましたが、こればかりはどうしても腑に落ちなかった部分です。

 

 

文体

「沈黙は詩的」

今作で一番心に残ったフレーズかもしれません。

言葉に含まれた意味も簡潔。私のようなミニマムチンパンジーブレインでも覚えやすい文字数で、非常にコンパクト。キレイで印象に残るセリフだと思います。

こんな感じ、といっても分かりにくいかもしれませんが、

 

言い回しが分かりやすく、キレイ。

 

その巧さは一転して高校生である主人公の非現実感を強めている部分もありますが、主人公の設定を鑑みると、それも程良いスパイスになっている。

 

基本的に読みやすい作品でした。

 

世界観

なんども触れている通り、本作は謎の島『階段島』を舞台にした作品です。

学校、食堂、郵便局......etc.

生活に必要なものは揃っており、大きな事件・事故も無い、至って平凡な島なのですが、

 

作品に満ちるこの息苦しさはなんだ?

 

主人公のどこか冷めた視点(微妙にニュアンスが違うけど『ヤレヤレ系』に近い?)、どこかに欠陥を持つ島の住人(友人)達、出ることが出来ないという無力感。

あらゆる要素が噛み合い、なんとも言えない息苦しさを醸し出してします。

あらすじで『穏やかな停滞』という言葉を使いましたが、必要なものは全てあるのに何かが足りないという歪さが独自の世界観を創り上げている。

 

暖かな鳥籠の中で外に思いを馳せるけれど、満ち足りているならココで良いじゃないか。

 

それは自由か、不自由か。

それは自然か、不自然か。

 

わりと心がモヤっとする話が好きな、私好みの世界観でした。

 

 

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日付変更も近づいてきたことですし、名残惜しい(建前)ですがこのあたりで。

書くことが無くなった(本音)わけじゃないぞ!!

 

一応『青春ミステリ』というカテゴリーらしいので、作品の詳細は書きません。

まだ読んでいない方には出来る限りフェアな状態で読んでいただきたいですしね。

プレイスタイルは最後まで掴みにくかったですが、伏線もしっかり回収しますし、物語の破綻もなく、読後感は良好です

 

次作『この白さえ嘘だとしても』も手元にある事ですし、近いうちに続きを読みます。また感想文を書くと思いますが、その時はまたお付き合いいただければ幸いです。

 

さて、これで3日間連続記事更新も達成したわけですが……

ん……?なんか一冊あるぞ……?

 

ー最後まで読んでいただき、ありがとうございましたー

 

@なんだかんだ日付跨いじゃったぜ☆ わさび